インバウンド復活
 コロナ禍も落ち着き、世界は通常モードに戻り始め、各国間での人の行き来も活発になりだした。
 ここ日本においては、相変わらずのマスクだらけで、まだまだその実感は感じにくいが、街に増え始めた外国人の姿を見ると、否が応でもその波を感じる。



 友人と呑みに久しぶりに渋谷にでかけた。今や世界的な有名観光スポットとなった、渋谷スクランブル交差点。スマホで撮影しながらニコニコしてスクランブルを何往復もする外国人も、この春になって確実に増えてきている。スクランブル交差点を見下ろせる井の頭線に続くコンコースには、大勢の外国人がガイドの説明を受けている姿も。



 自分的にはその反対にある、岡本太郎氏の大作「明日の神話」のほうが素晴らしいと思うのだが、前を行き交う先を急ぐ人たちが素通りするだけで、見向きもされていない。

 

 それにしても、渋谷を闊歩する外国人のほとんどが西洋人。コロナ以前は来日観光客の多くが中国人だったが、彼らはまだ出入国制限があるのだろうか、その数は少ない。
 街や観光地のみならず、温泉においてもコロナ以前は中国の人を多く見かけた。群馬の「宝川温泉」などは、混浴大露天風呂が珍しいのか、中国を筆頭に外国人の御用達状態であったが、今はどうなんだろう? 
 個人的には観光客が多い名の知れた温泉にはあまり行かなくなり、地味だけどお湯がよいとか、少々施設が草臥れていようが、宿の人の目が行き届いた温泉へ好んで行くようになっている。
 うわべよりも本質。スクランブル交差点より、明日の神話のように。

(温泉呑んべえ)

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